今、新潟の苗場プリンスホテルに住み込みでプールの仕事をしているが、かれこれ1月半たった。
全部でどのくらい稼ぐことになるのか計算してみると、大体30万くらいになることが判明した。
バイトする前からなんとなく使い道は考えていたので、あっという間にこの30万が流れるかと思うとなんか悲しい。
このバイト生活を振り返るといろんなことがあったが、中でも印象的だったのはフジロック期間時の外人対応だった。
フジロックの時は外国から、アーティストをはじめ、設営や観光のために多くの外国人が苗場に来ていた。
夜はみんな社食に集まって、酒を交わしながら互いについて英語で語り合ったりした。
俺はフジロックで裸になるぜ!といっている外人もいれば、イギリスの教育水準は低い、日本の教育水準は高くてリスペクトだ、と語りだす外人もいて、話を聞いているだけでも十分楽しかった。
ただ、いざ実際に仕事場に外人が客として現れると、社食での会話とは打って変わって緊張するものだ。
ある日、二人の白人がプールサイドで僕に話しかけてきた。
ジャグジーの温度がグッドだとか、今何時だとか、サウナに設置してある石に水をかけてミストサウナにしてもいいかどうか、とかいうたわいもない内容で話しかけてくる。
どうやら日本人とコミュニケーションがとりたいがための行動らしい。
お得意の営業スマイルと、カタコトの英語でその場を交わす。
しばらくすると、その二人の白人がジャグジー横のシャワーのそばで、こっちを向いて手招きしている。
話を聞いてみると、もっと水を冷たくしろ、といっている。
触ってみると十分冷たい。
「もう十分じゃないですか」
と答えると、
「もっとだ、もっと冷たくしてくれ」
と催促してくる。
これこれこういう理由で、もう冷たくするのはムリなんです、と答えるのが非常に難しく、面倒だと思った僕は一言、
「Impossible」
と答えた。
外人大爆笑。
インポッシブルはインポッシブルだからさぁ。